中小建設業の「インドネシア訪問団」……国交省が海外進出を後押し 画像 中小建設業の「インドネシア訪問団」……国交省が海外進出を後押し

海外進出

 中堅・中小建設業者の海外進出を後押ししようと、国土交通省が企画したインドネシア訪問団。同国への進出意欲を持つ企業が全国から13社集まり、各社から計19人が参加した訪問団が6月15日から19日までの日程で、現地や日系の建設会社、大学、公的機関などを回った。訪問から1カ月近くが経過、訪問団へ参加を通じてそれぞれ描いた進出イメージを具体的な戦略にどう落とし込むか。参加各社が戦略を練るために中小企業診断士が助言をする最初の個別相談が21日から23日にかけて行われる。国交省が中堅・中小業者に呼び掛けて訪問団を送ったのは、昨年のベトナムに続き、今回のインドネシアが2回目。6月16日に首都ジャカルタで開かれた第9回「日本インドネシア建設会議」に合わせて日程を組み、同会議ではビジネスマッチングや代表企業による自社保有技術のプレゼンテーションも実施された。
 技術プレゼンに登壇したのは、杭基礎工事の日本ベース(東京都)、環境保全防災型養生マット・シートの多機能フィルター(山口県)、骨材プラント・コンクリート製造のムツミ(大阪府)の3社。昨年のベトナム訪問団にも参加した日本ベースの駒澤辰弥社長は、橋脚をコンパクトにする新技術を紹介。雨期に発生する河川の氾濫と浸水被害を防ぐことができることをPRし、現地関係者からも強い関心が寄せられた。駒澤社長は、訪問団について「1社で現地調査を行っても会うことができないような現地関係者と話をすることができたことの意義は大きい」と高く評価。今回の経験も生かしながら、「海外展開で不可欠となるローカルパートナー探しを含めた戦略を練っていきたい」と話している。
 一行は期間中、現地の技術系総合大学であるBINUSU大学も訪問。建築や土木を学ぶ学生約60人とグループに分かれての意見交換を行った。日本に関心を持つ学生も多くいて、この意見交換を通じ、学生をインターンシップ(就業体験)として日本で受け入れることを検討し始めた企業もある。参加各社は今後、進出の具体的な戦略を練ることになる。そのための支援が、ウェブ会議方式による個別相談。21~23日を皮切りに、10月と来年2月の計3回にわたり、中小企業診断士からアドバイスを受けることになっている。この中で、現地法人の設立や駐在員事務所の開設などを含めた実際の進出手法や、先行投資戦略、進出スケジュールなどの具体的な戦略を立てていくことになる。国交省は、中堅・中小企業による将来の海外展開を支援するため、今後も引き続き、東南アジアを主要ターゲットとして同様の訪問団を企画していく予定だ。今回プレゼンを実施した企業以外に訪問団に参加した企業は、▽森長組(兵庫県)▽オムテック(東京都)▽小澤土木(静岡県)▽橋本組(静岡県)▽大豊商事(東京都)▽宇佐美工業(熊本県)▽ヤブ原(東京都)▽ニッコン(東京都)▽上成工業(福岡県)▽岸本組(北海道)。

ワールドワイド/中小・中堅の海外進出、診断士が展開戦略指南へ

《日刊建設工業新聞》

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