産学官の新たなプロジェクトはじまる……ひの@平山小 画像 産学官の新たなプロジェクトはじまる……ひの@平山小

IT業務効率

タブレットの持ち帰り学習にもチャレンジ
東京・日野市立平山小学校

 日野市立平山小学校(五十嵐俊子校長)は、平成22年度に総務省「ICT絆プロジェクト」で学習用タブレットを導入して以来、ICTを活用した効果的な指導方法の研究を進めており、昨年度には、教育の情報化に大きく貢献したとして「情報化促進貢献個人等表彰」で文部科学大臣賞を受賞している。

 今年度からは日野市・信州大学・企業が連携した次世代型学びプロジェクト「ひの@平山小」の実証校として、児童1人に1台のタブレットを貸与し学校と自宅で最新のICTを活用した学習環境を提供し、日常的な学習ツールとしてタブレットを活用する効果を検証している。

 今年の研究テーマは大きく3つある。基礎基本の修得に加えてアクティブ・ラーニングの実現にタブレットを活用すること、BYOD時代に向けて学校の情報環境整備のあり方を検討していくこと、児童の学びの過程や成果物を次の学びや指導・評価に生かすために可視化ツールなどのあり方を検討していくことで、6月26日には第1回目の公開研究会が行われた。

 相馬春奈教諭が指導した5年3組の国語「インタビューしよう」では、友達のことをよく知るために、よい尋ね方・答え方を考えてインタビューを行った。

 まず、3人1組でグループをつくり、「聞き手」「話し手」にわかれて夏休みに行きたいところをテーマにインタビューを行った。タブレットで録音し、音声を再生してうまくいった点やうまくいかなかった点を話し合い、その観点を元に再度インタビューを行って、1回目と比較した。

 録音・再生の場面で活用したタブレットでは、話者別の音声録音再生ツールを使うことで、よいことを引き出したきき方にマークをつけて友達のインタビューの良さに気付いて自分の改善につなげていく姿が見られた。

 授業後の相馬教諭は「タブレットを使うことで、インタビューした内容の振り返りがとてもしやすかった。子供たちにも声をしっかり機械に届けようとする姿勢が見られ意欲が高まった様子があった」と話していた。

 堀切遼一教諭の6年2組ではタブレットで宿題に取り組む予行練習が行われた。
 まずは教諭がタブレットを持ち帰る際に注意することとして、学校で充電しておくことやどこにいてもインターネットにつながること、1問解いたら同期を取ることなどを児童に伝えた。

 続いて、帰宅するという設定でランドセルにタブレットに入れて、教室を離れて別の場所に行き、そこでタブレット上に提示された宿題に取り組んだ。教諭は個々の児童の学習状況を把握して児童のノートに○をつけたり、アドバイスを書き込んでいた。

 その後、翌日に登校してきたという設定で教室に戻り、ランドセルからタブレットを取り出し、自分の習熟に応じた課題に取り組んだ。

 五十嵐校長は「本校ではこれまでにタブレットの持ち帰り学習を行っていませんでしたが、BYOD時代を見据えて今回のプロジェクトで新しくチャレンジしようとしています。今回の6年生では、そのシミュレーションを行いました」と話し、「持ち帰り学習は子供の興味を持続させ、勉強したいという意欲を刺激し続けられるので、子供の可能性を大いに広げることができると思っています」と期待を寄せている。
《日本教育新聞》

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