ドリルジャンボ利用のトンネル用コア採取システム開発――西松建設 画像 ドリルジャンボ利用のトンネル用コア採取システム開発――西松建設

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 西松建設は8日、山岳トンネル工事の汎用施工機(ドリルジャンボ)を使って、切羽前方の地山試料(コア)を連続採取するコアボーリングシステムを開発したと発表した。軟岩~硬岩の広範囲の岩盤性状で、切羽前方30メートル程度のコア採取が可能。専用の削孔機・人員も不要になる。従来の回転削孔式の採取と比べ作業時間を約50%、コストを約25%低減できるという。今後、さまざまな条件のトンネル現場に積極展開するとともに、システムの継続的な改良を進める。新システム「Core―DRISS」は、ドリルジャンボに搭載されている回転打撃式の削岩機を使用し、切羽前方のコアを迅速かつ連続的に採取するのが特徴。切羽周辺・前方のさまざまな方向にコアボーリングができ、2~3カ所の同時ボーリングも可能だ。
 既存の削孔データを使用した地山評価手法を併用することで、より詳細な調査ができる。採取したコア試料を分析することにより、切羽前方の地山に重金属などが含まれているかどうかの評価にも利用できる。システムはコア抜きが可能な特殊ビット、削孔時にコアを採取するコアチューブなどで構成し、▽ビットが装着された先頭ロッド内にコアチューブをセット▽ドリルジャンボで1メートル区間を削孔しコアチューブ内にコア試料を取り込む▽ワイヤを取り付けたオーバーショット(コアチューブ回収用治具)を挿入▽ウインチでワイヤを巻き取ってコアチューブをロッド内から回収▽コアチューブ内のコア試料を取り出す▽削孔ロッドを継ぎ足す―の作業サイクルを1メートル削孔ごとに繰り返す。
 削孔ロッドを引き抜くことなく、コアを連続的に採取する仕組みだ。同社は長尺削孔を模擬したコアボーリング実験を実施。モルタル、花こう岩、砂層など異なる力学性状を持つ複数の供試体で連続削孔した結果、良好なコア採取が可能なことを実証した。山岳トンネルの掘削時に、切羽前方の地山性状を把握する有効な調査手法の一つとしてコアボーリング調査がある。専用のボーリング機を使用して回転削孔でコアを採取するのが一般的だが、調査のための仮設備を設置する必要があり、回転削孔作業にも長時間を要していた。

西松建設/トンネル用コア採取システム開発/ドリルジャンボ活用、作業時間半減

《日刊建設工業新聞》

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