リニア新幹線導水路トンネルの地質調査開始――詳細ルートは今秋にも明示 画像 リニア新幹線導水路トンネルの地質調査開始――詳細ルートは今秋にも明示

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 JR東海は、リニア中央新幹線(東京・品川~名古屋間)の南アルプストンネル建設に合わせて行う大井川流域の水環境保全対策で、現在検討中の導水路トンネルの詳細計画を固めるための地質調査に着手する。専門の有識者委員会による現地調査と3回目の会合が4、5の両日行われ、前回までの会合で絞り込んだ導水路トンネルのルート案の有効性を確認。今後、より具体的なルート設定や施工方法などを検討するための地質調査を進め、秋ごろに開く有識者委の次回会合で調査データに基づく詳細ルートを明示したい考えだ。導水路トンネルの計画地は、リニア新幹線本線の南アルプストンネル(延長約25キロ)のうち、中間部の静岡県中央部を流れる大井川の上流域。有識者委では本線トンネルの湧水を自然流下で恒久的、確実に大井川に戻す方法として導水路トンネルを選定。自然流下量が多く、トンネル延長も約12キロと短い椹島(さわらじま)付近を導水路トンネルの出口とするルート案を最良と評価した。
 これまでに有識者委の委員から「導水路トンネルの検討に当たり、導水に必要な断面や勾配を適切に設計してほしい」「工事中の本線トンネル湧水も早期に自然流下できるように導水路トンネルに絞った調査を集中的に進めることが望ましい」といった意見が出ている。JR東海は、有識者委の見解を踏まえ、導水路トンネルの詳細なルートや施工方法、環境への影響などを検討するための地質調査を進める。地表踏査では概略ルート周辺の地山全体の地質状況を確認。調査可能な地点を見定めながら、鉛直ボーリングで地質や地下水の状況を、弾性波探査で地山の強度・破砕帯などの地山性状を、電気探査で断層破砕帯や変質帯、地下水の分布状況などを把握する。環境面での調査体制も拡充する。導水路トンネルの掘削に伴い、影響が生じる可能性が想定される沢を対象に、流量計測を行う箇所を追加。同トンネル上部の沢では重要種の生息・生育状況調査を実施する。導水路トンネル建設に着手する際には、沢の直下や破砕帯などの通過時に必要な対策(地盤への注入工など)を講じ、沢水への影響の回避・低減を図るとしている。

JR東海/リニア新幹線導水路トンネル整備/15年秋にも詳細ルート明示へ

《日刊建設工業新聞》

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