看護職の魅力伝える 看護師が高校で出前授業 画像 看護職の魅力伝える 看護師が高校で出前授業

人材

やりがいを感じる仕事
千葉県昭和学院高等学校

 医療の現場で命と向き合う看護職が講師として、中学生や高校生などを対象に、「いのちの大切さ」や「看護職の仕事」など、看護職について講話や体験学習を行う「みんなで話そう―看護の出前授業」が今年も全国29府県で実施されている。この出前授業は(公社)日本看護協会と全国29府県看護協会、日本教育新聞社との共同で実施されている。

 6月18日、千葉県昭和学院高等学校で、東京歯科大学市川総合病院の副看護部長・西村宣子さんによる出前授業が行われ、看護医療系を志望する30名の生徒が受講した。

 「本校では毎年10数名程度看護医療系を選択する生徒がおり、医療現場の仕事への理解や体験を通し、自分の将来を考える機会にして欲しいと思い、授業を依頼しました」と、進路指導部の松田ひとみ教諭は語る。

 はじめに、講師の西村さんは集中治療室で勤務していたときのエピソードを写真と一緒に紹介した。子どもがいる重症患者の看護についた時、子どもと面会する際、人工呼吸器をスカーフで隠したり、髪を整えたりなど、子どもが心配しないよう家族の気持ちを考え、看護を行った経験を伝えた。

 「看護とは患者に寄り添って支援をしていく仕事。患者にとって何がよりよい回復につながるのか考え、看ていくことです」と西村さんは語る。

 次に、看護師の仕事についてスライドと映像を用いて説明。仕事内容を紹介したり、看護職には、看護師のほか、保健師や助産師などの職種もあることや、病院の他にも、介護施設や保育園、企業や空港など、さまざまな場所で活躍できると話した。

 続いて、具体的な進路について、看護師になるには看護専門学校、看護系の学部・学科がある短大、大学に入る必要があることをあげ、現在大学においては、約3校のうち1校は看護系学部・学科があると説明した。その上で、実際にどのような実習や授業を行っているのか大学の看護学部に通う学生の映像を流し、看護学生の様子について話した。

 最後に、看護技術体験を行った。西村さんは、看護において「観察」が重要であり、患者が何を感じているのか考えながら観察をすることが大切であると伝え、生徒同士で顔色や舌の色、表情などを観察しあった。次に、バイタルサインのチェックとして、脈の測り方と心音の確認方法について説明。聴診器を用いて、3人1組となり、お互いの心音を確認した。心音のほかにも肺や腹部に聴診器をあて、音が聞こえると生徒たちは驚きの声をあげた。さらに、ペンライトで瞳孔の変化を観察したり、赤ちゃん人形を使って新生児の大きさや重さ、抱き方なども体験した。

 「看護職は患者さんの体と心を全部支える素晴らしい仕事です。人の命を預かるので、大変な仕事ではあるけれど、患者さんからの感謝の言葉や元気に退院する姿をみることが一番のやりがいを感じます。みなさんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています」と西村さんは語り、授業を締めくくった。

 授業を依頼した松田教諭は「看護職の基本から学習することができ、医療現場の厳しさや仕事のやりがいを現場の方から直接話を聞けて、生徒にとって大変良い機会になったと思います」と話した。
《日本教育新聞》

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