[ヒットの兆し] アンズ新品種「ニコニコット」 生食OK 結実性抜群  画像 [ヒットの兆し] アンズ新品種「ニコニコット」 生食OK 結実性抜群 

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 アンズの新品種「ニコニコット」が流通業界から注目されている。糖度が高く酸味が少ないのが特徴で、生でも食べられるのが売りだ。アンズの主力産地の長野県のJAちくまは昨年から市場出荷を開始。卸売会社は「アンズはジャムなどの加工用が多く、生食用は珍しい」と話し、「アンズ全体の消費量の引き上げにつながるのでは」と期待の声も上がる。

 「ニコニコット」は農研機構・果樹研究所が育成し、2009年9月に品種登録された。日本で広く作られてきた在来品種「平和」は酸味が強く、ジャムなどの加工用向けで生食には適さない。生食用としてはカナダ原産の「ハーコット」があるが「日本の気候には合わず、病気の発生や結実が悪いなどの弱点」(果樹研究所)があり、安定生産が困難だった。

 果樹研究所は在来品種と海外原産の品種をかけ合わせ、欠点のないアンズを育成しようと着手。「ニコニコット」は「ハーコット」のように甘味が強く、「平和」のように日本の気候に適して栽培しやすい。まさに良いとこどりの品種だ。

 結実性は他の2品種より格段に高く、収量増も期待できる。出荷は7月の第1、2週と他の品種と同様だ。JAちくまは「作りやすい上、果皮が傷みづらいので、収穫がしやすい」と評価。管内の生産者に対して導入を勧めている。

 京浜市場への出荷は昨年から始まった。入荷量は日量10ケース(1ケース500グラム)程度だが、買参人は「平和に近い風味で甘味が強く、これまでの品種とは違うおいしさがある」と評価する。まだ数量がまとまっていないため知名度は高くないが、卸売会社は「十分な数量さえそろえば、ハーコットと並ぶアンズになりそうだ」と太鼓判を押す。
日本農業新聞

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