【中小企業の『経営論』】第7回:若手定着のポイントとは 画像 【中小企業の『経営論』】第7回:若手定着のポイントとは

人材

 前回、私は「第3回:新卒採用を確実に行うためのポイントとは」のタイトルで記事を書きました。今回は、「若手定着のポイントとは」のタイトルで記事を書かせていただきます。

 中小企業の場合、せっかく苦労して雇った若手従業員(技術者)が、入社後にすぐ辞めてしまうケースがたびたび起こります。私の支援先企業でも、以前にこのようなことがたびたび起こっていました。この社長は2代目で、創業者である父親から事業承継した直後にこの問題に直面しました。

 創業者はいわゆるカリスマであり、創業者自身が開発・実用化した技術・ノウハウをもとに、商品化して一定規模まで事業を拡大してきました。この会社は、開発先行型のビジネスモデルでビジネスしているため、技術者が差別化・差異化を可能にする力の源泉になります。

 父親が高齢化して、息子が後を継ぎました。息子も技術者でしたが、それまでは別の大手企業でサラリーマンをしていましたので、事業を継いだ時からいきなり社長業務を行う必要に迫られました。

 この2代目社長は、優秀な技術者です。しかも大手企業に課長として勤務していました。彼がいた職場には有名大学を卒業した「優秀なエンジニア」が多くいました。細かな指示を出さなくても、部下である係長などのリーダーがチーム運営をサポートしてくれていましたので、スムーズな組織運営ができていました。

 社長就任後、若手技術者の人事管理は自ら行う必要がありました。このときに、若手技術者の専門知識に対する未熟さや必要な報告をきちんとできないことなどが気になり、ついつい細かく指導したり、注意するようにしてしまいました。このような状況が2~3か月続いた後に、突然二人の若手技術者が辞表を出して会社を辞めてしまいました。

 この事態を憂慮した父親である前経営者から、2代目経営者への事業承継、特に若手技術者の育成や管理方法などを教育訓練することについて支援依頼がありました。

《GBM&A 山本雅暁》

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