ハイドランジア「筑紫の風」、希少な花色と重量感   画像 ハイドランジア「筑紫の風」、希少な花色と重量感  

インバウンド・地域活性

 福岡県が育種したハイドランジア「筑紫の風」が流通業界から注目されている。開花から満開期にかけて鮮明な青とクリーム(白)の花色となる、八重手まり咲きの品種だ。卸売会社も「ボリュームがあり、こんなに青色がしっかり出ている花は珍しい」と強調。早くも来年の「母の日」ギフトとして注文が入っているという。

 県は、ボリューム感のある花が消費者から支持されていると、2000年前半から育種に着手。およそ10年かけ12年8月に農水省から品種登録出願が公表された。特徴は、八重手まり咲きの中で、従来の紫がかった青ではない、はっきりした青い花色だ。卸売会社は「最初はクリーム色、その後は白とのコントラストがきれいに出ている。こんなハイドランジアは見たことない」と希少性を指摘する。

 ボリューム感を出す装飾花数は28で、一重咲きの3倍以上の多さだ。出荷は3~6月で、「母の日」ギフト向けとして4、5月にピークを迎える。装飾花の中心がクリーム色の状態で咲き始め、満開期には中心が白と青色になる。夏場は緑になるなど、これまでのハイドランジアより長く楽しめる。

 県は八重手まり咲き品種を筑紫シリーズとして育種。濃いピンク色の花が咲く「筑紫ルビー」、淡いピンク色の花を見せる「筑紫の舞」に続く品種として育成した。14年の「ジャパンフラワーセレクション」の鉢物部門では、「筑紫の舞」がベストフラワー賞(優秀賞)に選ばれ、「筑紫の風」「筑紫ルビー」も入賞を果たすなど、シリーズとしての期待度も高い。

 「筑紫の風」の流通は昨年から始まったが、生産量が少なく予約注文で完売。東京都内の大手卸でさえ調達が難しい状態で、既に来年の「母の日」ギフトの注文も舞い込む。生産は「福岡あじさいの会」が手掛ける。メンバーの西岡宏祐さんは今年、1500鉢を栽培。「ここまで人気が出るとは思わなかった。来年は今の倍ぐらい増やしたい」と意欲的だ。
日本農業新聞

編集部おすすめの記事

特集

インバウンド・地域活性 アクセスランキング

  1. 中国のクルーズ船に学べ! 船上にゴーカート

    中国のクルーズ船に学べ! 船上にゴーカート

  2. 造幣局東京支局跡開発、大学を誘致する方針

    造幣局東京支局跡開発、大学を誘致する方針

  3. リニア新幹線の「神奈川県駅」(仮称)、地下3層構造

    リニア新幹線の「神奈川県駅」(仮称)、地下3層構造

  4. 「爆買いツアー」終焉で貸切バス需要が急減。バス業界の今後は?

  5. 五輪後の建設市場は「減少」か「横ばい」…アナリストに聞く

  6. 日本刀の製法で新素材も打ち抜く鍛造抜き型

  7. 斜陽産業に光! 多治見タイルのコト戦略

  8. 東京・晴海五丁目西地区の選手村整備、着手へ

  9. セグウェイ超えられるか? 滋賀のベンチャーがハンドル操作の電動一輪バイクを市販へ

  10. 造幣局東京支局跡地の開発、2エリアに分け地区整備検討へ

アクセスランキングをもっと見る

page top