【解決!社長の悩み相談センター】第8回:どっちが得?――共同経営の理想と現実 画像 【解決!社長の悩み相談センター】第8回:どっちが得?――共同経営の理想と現実

マネジメント

今回の回答者:高橋昌也 税理士・AFP(フィナンシャルプランナー)

質問:
 今度、友人と事業を始めることにしました。資本金も二人で半分ずつ出しあい、二人が役員に就任して共同経営の形を取りたいと思っています。何か注意すべき点はあるでしょうか?

回答:
 気の合う人間と一緒に事業をやる。これほど素敵なことが他にあるでしょうか?とても素晴らしいことだと思います。実際、現在世界を席巻する大企業の多くが、最初は気の合う友人だけで作られたという例が数多くあります。

 どうせ仕事をするなら一緒にやりたいと思う人達と頑張りたい。これは小さな会社を経営する上でとても大切な動機付けになります。大きな会社では中々達成できない、中小零細企業の特権とも言えるでしょう。

 しかしご注意を。このような例では成功例の数倍、数十倍、いや、数千倍でもまだ少ないくらいの失敗例が沢山あります。共同経営というのはそれくらい難しいのです。

 まず資本金について考えてみます。

 資本金を半分ずつ出す、ということは新しく作る会社の株式を半分ずつ持つ、ということです。株式を半分ずつ持っている、ということは法律的に「会社の所有権を半分ずつ持っている」状態だと考えられます(この点については議論が色々と分かれますが、今回はそういうことにしておきましょう)。

 一緒に続けている間は良いかもしれません。しかし人間というのは変わるもの。いつかは別の道を歩むことも十分にあり得ます。それは穏便に済むかもしれませんし、あるいは大喧嘩の後に別離があるかもしれません。

 どちらかが会社から去ることになったとします。そのとき、その人は会社の株式を半分持ったまま外に出るとどういうことが起こるでしょう?

・会社に利益が出れば配当を請求されるかもしれない
・そもそも会社の経営において、株式が半分握られているというのだから色々な影響がある

《高橋昌也》

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