偽ブランド品、模造品、海賊版を消費者にも知ってもらう「憎むべきニセモノ展」 画像 偽ブランド品、模造品、海賊版を消費者にも知ってもらう「憎むべきニセモノ展」

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 中古ブランド衣料・服飾雑貨の買取販売を行う「RAGTAG原宿店」では、14日まで「偽ブランド品撲滅プロジェクト 憎むべきニセモノ展2015」を開催している。

 このイベントは、同店のバイヤーが誤って買い取ってしまった偽ブランド品(模倣品)を、正規品と並べて約50組展示するというもの。来場者は実際に手で触れ、見比べながら、正規品と偽ブランド品の違いを学習できるという仕組みになっている。

 開催は今回で6回目。2009年に、RAGTAG運営元であるティンパンアレイの査定責任者・永井氏がスタートしたものだ。

 「当時は洋服を見に行っても、他店やネットで模倣品を非常に多く目にしました。服を買おうとしても模倣品があると、『ダマされるかも』と不安になってしまう。もっと安心してファッションが楽しめる世の中にしたいと、この展示を始めました」(永井氏)

 偽ブランド品は精巧化する一方で、正規品だとうたって偽ブランド品を販売する店もある。以前は偽ブランド品は有名ブランドのものばかりだったが、今ではカジュアルブランドの製品であっても模倣品が存在するのだという。

 しかし、消費者は模倣品の存在を知ってはいても、実物を見る機会はほとんどない。実際に手に取れる場所であればなおさらだ。その機会を作ろう、実際に偽ブランド品が存在するところを見てもらおうと、正規品と模倣品を並べて展示するスタイルになったのだそう。

 来場者は過去の開催では、1日300人以上を記録したこともある人気のイベント。終了後のアンケートの回答率もよく、「こんなに(模倣品が)ある、コワイ!」「勉強になる」「もしかしたら買っちゃってるかもしれない」などと、数多くの感想が寄せられている。ところが、なかには「模倣品でもいい、デザインで選んでいるから(同じ)」と言う人もいるという。

 それに対して永井氏は、「デザイナーや作り手が持っているこだわりがそのまま表れた『正規品』と、模倣品には明確な違いがあります」と言う。

■正規品と模倣品の違いとは?

 大きく分けて、その違いは3つ。「耐久性」、「バックアップ体制の有無」、「安全性」にある。

 例えば模倣品の場合、粗悪な素材を使っているため、1~2回着るとボロボロになってしまうケースもしばしばある。シャツのプリントが洗っただけで落ちてしまう、布地がすぐほつれるといった問題が起き、結局、長くは着られない。

 また、有名ブランドで多く行われている補修サービスも、偽ブランド品では受けられない。気に入って使っていても、壊れしまうとおしまいだ。

 最後に、「安全性」の問題も重要な点。模倣品では使用する布地や素材の検査がされていないため、思わぬ健康被害を及ぼす可能性があるのだ。

 このような偽ブランド品の問題点も含めて、「憎むべきニセモノ展」では伝えていきたいと永井氏は語る。

 「まず、どんなブランドにも、“ニセモノ”が存在するという意識を持ってもらえればと思います。また、模倣品を買うことで、正規品が生まれる循環を悪くする可能性があり、いい洋服が生まれなくなる悪循環につながることをもっと知ってもらいたいと思っています。良質なもの、信頼される製品を作るまでには、作り手の苦労、熱意、思い、時間が詰まっているんです。模倣品は正規品が築き上げてきたものを、無断で使うだけでなく、信頼や価値すらも損ないかねません。さらに本来そのブランドに渡るはずだった利益を奪い、それが原因で正規品が衰退し、粗悪な模倣品がはびこる世の中になったとしたなら、作り手にとっても、ファッションを楽しみたいユーザーにとってもこれほど不幸なことはないと思うんです」

 「偽ブランド品撲滅プロジェクト 憎むべきニセモノ展2015」は、14日まで「RAGTAG原宿店」1階で開催。

正規品と偽ブランド品が違いが分かる!?……「憎むべきニセモノ展」レポート

《小菅》

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