EV充電規格に新しい動き「今後は国の補助なしでも事業を存続するように」――CHAdeMO総会 画像 EV充電規格に新しい動き「今後は国の補助なしでも事業を存続するように」――CHAdeMO総会

インバウンド・地域活性

6月8日、「CHAdeMO(チャデモ)総会」が東京ビッグサイトにて開催された。

今回で第5回目の開催となる同総会は「“コンボ 対 チャデモ”という図式から、マルチ充電器普及による共存という図式になった」、「昨年のIEC(国際電気標準会議)において、チャデモが電気自動車向け急速充電規格の国際標準として承認された」、「現在チャデモの急速充電器設置箇所は、全国で8549箇所」という志賀俊之氏 (CHAdeMO協議会 会長)の挨拶ではじまり、次世代自動車普及に向けた経済産業省の取り組みについての報告や、機能拡張による充電器の未来についての報告などが行われた。


◆”コンボ 対 チャデモ“という図式の変化

日本ではEV/PHV充電器のスタンダードとなっているチャデモだが、欧米では「Combo(コンボ)方式」も広く普及している。EV/PHVの充 電スタンダードとして、コンボとチャデモのどちらを採用するかという競争があったが、ここにきて「マルチ充電器普及による共存」という図式に変化している。

現在欧州市場では既にマルチ充電器が主流となっており、これに追認するような形でEU(欧州連合)が「代替エネルギーインフラ整備法案」の審議において 「マルチ充電器」を承認する法案を発表した。これにより、チャデモ・コンボの両コネクタに対応できるマルチ充電器の設置がさらに進むことは明らかである。

現在では二者択一ではなく、マルチ充電器の普及で両者が共存していくという図式に変化している。


◆V2H(Vehicle to Home)からV2G(Vehicle to Grid)へ

災害時においてEV/PHVが移動手段だけでなく、電力供給源としても活躍することが2011年の東日本大震災以降広く認知されるようになった。またライフライン(電気・水道・ガス)のうち、電力が最も復旧が速く、動力源である電力の確保が災害時にも容易である点から、現在、EVの蓄電池を利用し家庭に電力を供給することが可能な「V2H(Vehicle to Home)」が徐々に普及しはじめているが、その領域を自宅から電力網に拡大した「V2G(Vehicle to Grid)」を見据え、スマートコミュニティに貢献するような取り組みも行っていくという。


◆チャデモ協議会の今後

EVはインフラが先行しないと普及が難しいと言われ、国の補助金を頼りに充電インフラを充実させる必要があった。しかしそれはもう過去の話になりつつあり、これからは国の補助金を受けなくてもEVや充電インフラが自然と普及していくモデルをつくっていく必要がある。志賀会長も「国からの補助金がなくなっても我々の事業が存続するような動きをしている」と総会後の記者会見で語った。

チャデモ協議会が今後行っていく充電器普及に関する取り組みと、それによるEV/PHVの普及にも注目だ。

CHAdeMO総会開催…コンボ 対 チャデモ 充電規格論争に終焉か、充電器普及の未来

《石原正義》

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