【解決!社長の悩み相談センター】第6回:2号店を出そうか迷ってます――多店舗展開の是非 画像 【解決!社長の悩み相談センター】第6回:2号店を出そうか迷ってます――多店舗展開の是非

マネジメント

今回の回答者:高橋昌也 税理士・AFP(フィナンシャルプランナー)

質問:
 飲食店を経営しています。おかげさまで多くの常連さんにも恵まれ、順調にお店も回っています。最近は常連さんから「調子がよいみたいだからもう一店くらい出してみたら?」と言われています。私自身もいまの勢いがあれば可能ではないか?と前向きに検討しています。このような多店舗展開をするときに気をつけるべきことはありますか?

回答:
 飲食店経営が順調とのこと、本当におめでとうございます。飲食店は「出店しては閉店して」ということが本当に多い業種です。そのような競争の厳しい世界において常連さんの獲得に成功しているということは、絶えず努力をされてきたのだと思います。

 ただし、ここで改めて考えてみなければならないことがあります。常連さんは「お店」に来てくれているのでしょうか?それとも「あなた」がいるからお店に来てくれているのでしょうか?

 飲食店に限りませんが、中小零細企業の経営はトップである社長さんに多くのことを頼っています。お客さんは会社の名前などではなく「社長さんがあの人だから」という理由でお仕事を依頼しにきます(もっとも、これは大きな会社でもあまり事情は変わりません。担当者や店長が変わった途端、業績がガラリと変わることは珍しくないからです)。

 そして多店舗展開をするということは、物理的に別の場所が存在することになります。当たり前の事ですが、あなたは一人しかいませんのでどこか一つのお店にいることしかできません。もしあなたが新しく作ったお店で働くことになった時、いまのお店に来ている常連さんはそのまま既存店舗に来店してくれるでしょうか?

 もう一つ、大きな課題があります。お店を任せる人の育成です。

 現在飲食店をやられているのであればお分かりかと思いますが、飲食店というのは料理の味が良ければお客さんが来てくれるというものではありません。値段と味のバランス、接客態度、メニューの改変、仕入れ量の調整、人件費の管理など、本当に色々なことを気にしなければなりません。

 職人と経営では異なる能力が必要です。職人は料理の味を高めることに注力することが大切ですが、一つのお店を回すとなればもっと総合的な配慮が不可欠です。お店を一つ回すということは、とても多面的な能力を駆使しなければなりません。

《高橋昌也》

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