JR特急減便・首都高整備が館山の高速バス需要を変える 画像 JR特急減便・首都高整備が館山の高速バス需要を変える

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大型連休後半が始まった5月2日、都心からクルマや列車で2時間ほどで行ける南房総・館山エリアでは、高速バスに“手回り品”を載せるサイクリストやサーファーの姿があった。彼らの声で共通するのは、「座って飲みながら」だ。

ことし3月、東京と館山の間で2つの“変遷”があった。ひとつは都心側の首都高中央環状線全線開通、もうひとつはJR特急列車の大幅減便だ。

「(東京と館山を結ぶ)特急が減っちゃったでしょ。たしか、平日はゼロになっちゃったって聞いた。クルマで来るのもいいけど、帰りには渋滞もあるし。サッと乗れて、ちゃんと座れて、一杯やりながら帰りたいから、最近は高速バスで来る。電車っていう選択肢はなくなっちゃった」と話すのは、都内に住む自転車好き30代男性。

その男性といっしょに「洲埼灯台や道の駅をめぐる30kmのランを楽しんだ」という男性も「バスのトランクに自転車を入れて、行きはリクライニングシートで寝ながら、帰りは(酒を)飲みながら帰るのが楽しみ。車内にトイレもあるしね」と笑った。

同区間を結ぶ高速バスは、手回り品1個につき500円を支払えば、専用ケースに包んだ自転車やサーフボードをトランクに入れて乗車できる。館山駅の高速バス窓口の担当者は、彼らのような日帰り客が「3月以降、若干だけど増えている。『館山はよく来るけど、高速バスを使ったのは初めて』と話しかけてくる人も最近よく見る」と話していた。

同日午後、東京と館山を結ぶ高速バスが停車する富津館山道路「道の駅富楽里とみやま」(ハイウェイオアシス富楽里)に立つと、館山行き便のほとんどが乗車率8割程度。いっぽう、夕方の館山駅では、18時に出発する東京行き高速バス「房総なのはな48号」が満席、「同50号」(19時発)が「残り1~3席」。16時55分発の東京行き特急「さざなみ84号」を見ると、同駅出発時点の乗車率は1割ほどだった。

「クルマや電車は選択肢にない」高速バスに新たな需要?

《大野雅人》

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