【地方発 ヒット商品の裏側】女子高生が生みの親?――「世界で2番めにおいしい焼きたてメロンパンアイス」はどのようにして誕生したか

インバウンド・地域活性

世界で2番めにおいしいというメロンパンアイス
  • 世界で2番めにおいしいというメロンパンアイス
  • 旅館の敷地で販売をはじめたころの写真
  • グランタス 取締役副社長 三上史朗氏
  • 取材時も行列が
  • 店舗の看板
  • JR金沢駅前
 東日本大震災の衝撃は、被災者以外にも多くの人に、自分を見つめなおす機会を与えた。三上氏は、「自分はいままで生かされていただけなのでは」ということを考えるようになり、過去のトラブルや恨みなどが自然と消えていったという。

■メロンパンアイスとの出会い
 自分でも心境の変化を感じた三上氏にひとつの転機が訪れる。メロンパンアイスとの出会いだ。

 ある日、女子高生の常連さんが「おっちゃんのところのメロンパン、アイスと一緒に食べるとすっごくおいしいんだよ。」と言ったそうだ。たまたま自分で試したところ美味しかったのだろう。そう思った三上氏は、「ふーん。そうなんだ。」と普通に聞き流していた。しかし、女子高生は「あ、バカにしてる!」と、そのとき出店していたスーパーでアイスを買ってきてメロンパンアイスにして食べ始めた。いっしょにいた友達も食べてみたところ、女子高生たちの味覚にあったのか、全員が「おいしいーっ!」と悲鳴を上げるほどの騒ぎになった。さっそくマネしようとコンビニにアイスを買いに行く子も現れた。

 この出来事で、三上氏はメロンパンとアイスの組合わせは面白いかもしれないと思うようになった。「ひょっとしたら」という想いもあったが、確信するまでには至らなかった。同僚や家族の反応は賛否が分かれたからだ。ちなみに、同じメロンパンの移動販売をする仲間で唯一「これは売れる」といってくれたのが、現在グランタスの専務取締役である小山恭平氏だ。
《中尾真二/HANJO HANJO編集部》

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