業務用食品市場予測!堅調な中食、回復の外食、高齢者向けが伸びる給食 画像 業務用食品市場予測!堅調な中食、回復の外食、高齢者向けが伸びる給食

制度・ビジネスチャンス

 矢野経済研究所が発表した「業務用食品市場に関する調査結果 2015」によると、業務用食品の市場規模はメーカー出荷金額ベースで、2013年度は前年度比0.3%増の3兆7051億円となった。14年度は見込みで0.3%増の3兆7162億円、15年度も予測で0.4%増の3兆7311億円と、今後も微増に推移する。

 一般消費者への販売を目的とする家庭用(市販用)食品に対し、業務用食品は食品メーカーから事業者へ販売されるもの。事業者とは外食産業、給食産業、中食(惣菜)産業のほか食品メーカー(加工食品の原材料)だ。

 市場規模が微増に推移する要因として主に次の3つが挙げられる。まず1つは、弁当や惣菜を購入して家庭で食事する中食が東日本大震災以降、堅調に推移していること。次に、12年後半から復調し始めた外食市場が、その後、「デフレからの脱却」を目指すアベノミクス効果などもあり、高額メニューも消費者に受け入れられるようになってきたこと。そしてもう1つは、「ユニバーサルデザインフード」や「やわらか食」といった高齢者向けを中心に給食市場が伸びてきたことだ。

 しかし、14年からは原料価格の高騰や円安が進み、価格の値上げに踏み切らざるをえない商品が続出してきている。これは金額ベースで市場規模を押し上げる効果が期待される半面、節約志向から一般消費者の買い控えなどが起こらないとも限らない。堅調な中食、回復基調の外食、高齢者向けが伸びる給食――それぞれの市場にとって15年は大きな正念場だと言える。
《加藤宏之/HANJO HANJO編集部》

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